AokumoがAWS Bedrock LLM Day Japanに出展・登壇

7月28日、赤坂で開催されたAWS Bedrock LLM Day Japanに、Aokumoはブース出展し、パートナーセッションに登壇しました。
会場には約300名の技術リーダー、ビジネスリーダーが集まり、NRI、アイレット、富士ソフトをはじめとする各社とともに、私たちの取り組みを紹介する機会をいただきました。
お招きいただいたAWSジャパンの皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。
5分間で伝えたこと
私たちの持ち時間は5分でした。
そこで伝えたのは、ひとつの論点だけです。
AIエージェントが本番環境で使えない理由は、モデルの性能不足ではありません。承認、ロールバック、監査証跡が後付けになっているからです。
企業には、すでに監視ツール、アラート、ダッシュボード、そして高性能なLLMがあります。
足りないのは、エージェントの提案を、ポリシーに準拠し、必要な承認を経て、復旧可能で、監査に耐えられるアクションへ変換する仕組みです。
エージェントごとにガードレールを再実装し、プロンプト上の指示だけで動作を統制する方式は、規制業界の本番環境では十分ではありません。
統制は、追加機能ではなく、実行の構造そのものに組み込む必要があります。
私たちはこれを「統制された実行(Governed Execution)」と呼び、4つの柱で設計しています。
ポリシーによる実行制御
実行可能な範囲を構造的に定義し、エージェント自身の判断だけに委ねません。リスクに応じた承認
高リスクな操作には明示的な承認を求めます。一方、事前に許可された低リスクな操作は、定められた範囲内で自律実行できます。ロールバック前提の設計
すべての変更に復旧手順を用意し、Dry Runの結果と影響範囲を実行前に提示します。改ざんを検知できる監査証跡
提案、ポリシー判定、必要な承認、実行結果、検証内容を自動記録し、J-SOXを含む監査証跡の作成を効率化します。
会場が教えてくれたこと
AWSが実施した来場者アンケートは、この問題の広がりを数字で裏付けていました。
生成AIの導入を積極的に検討している組織は65%。そのうち4割以上が、すでに具体的な案件を進めている
一方、56%はPoC段階にとどまり、本番運用に到達しているのは約3分の1
導入を阻む主な要因は、技術人材の不足が62%、セキュリティが57%
ブースでの会話も、ほぼ同じ言葉から始まりました。
「PoCは動いている。しかし、本番に進めるための承認が下りない」
導入意欲が足りないのではありません。
「デモが動く」状態と「セキュリティやコンプライアンスが本番利用を承認できる」状態の間にある、最後の1マイルが埋まっていないのです。
私たちが作っているのは、まさにこの最後の1マイルです。
次の一歩:AWS環境の無償セキュリティ簡易診断
AIエージェントを本番環境に導入するには、まず自社環境の現在の統制状態を把握する必要があります。
イベントで発表したAWS環境の無償セキュリティ簡易診断を、本ブログの読者にもご案内します。
対象領域
IAM
KMS・暗号鍵
ネットワーク
ログ・脅威検知
金融グループの本番リリース前監査で使用した診断エンジンをベースに、これら4領域を確認します。
条件
先着5社
1社につきAWSアカウント1つ
読み取り専用接続のみ
本番環境やアプリケーションへの変更は一切行いません
申込期限
2026年8月31日
成果物
AWS環境のセキュリティスコアカード
主要な発見事項約10件と攻撃経路の説明
リスクと影響度に基づく優先度付き改善ロードマップ
ブースにお立ち寄りいただいた皆様、そして鋭い質問を通じて私たちの考えを深めてくださった皆様、ありがとうございました。
今後も、皆様と個別に議論を続けられることを楽しみにしています。





