AokumoがJETRO「GSAP 2026」の2コースに採択

Aokumo株式会社は、ジェトロ(日本貿易振興機構)が内閣府と連携して実施する「グローバル・スタートアップ・アクセラレーションプログラム(GSAP)2026」において、2つのコースに採択されました。
GSAPは2021年の始動以来、累計500社以上の日系スタートアップの海外展開を支援してきたプログラムです。
2026年度は全国から62社が採択されました。公開された採択企業一覧によると、複数コースに採択された企業は9社で、Aokumoはその1社となります。
採択コース① Enterprise B2Bコース(連携:Alchemist Accelerator)
Alchemist Acceleratorは、エンタープライズB2Bスタートアップの支援に特化した米国のアクセラレーターです。プログラム参加企業の総資金調達額は、14億ドルを超えています。
GSAPのEnterprise B2Bコースは、次の3フェーズで構成されています。
米国市場理解
PoC・事業検証
事業・顧客開拓
今回、Aokumoは第1フェーズとなる「米国市場理解」に採択されました。
本プログラムを通じて、米国市場におけるAokumo AIのポジショニングを磨き、規制業界を中心とする企業のプラットフォームエンジニアリング、セキュリティ、IT部門の責任者との対話を進めていきます。
特に金融サービスでは、AIエージェントによる操作に対して、権限管理、承認、復旧、説明責任、監査証跡が求められます。
Aokumoにとって本コースは、統制された実行(Governed Execution)を米国企業に届けるための、実践的な市場検証の機会です。
採択コース② AI-CTOコース(連携:ERA)
AI-CTOコースは、2026年度から新設されたプログラムです。
連携するEntrepreneurs Roundtable Accelerator(ERA)はニューヨーク発のアクセラレーターで、400社以上への投資実績と、1,000人を超えるメンターネットワークを持ちます。
本コースの目的は、ひとつの重要な問いに答えることです。
「この設計で、米国市場に通用するのか」
プログラムでは、次のような技術的テーマを扱います。
プロプライエタリモデルとオープンソースモデルの選定
RAG、ファインチューニング、エージェント設計のトレードオフ
推論コストとレイテンシの最適化
米国エンタープライズ市場が求める信頼性とセキュリティ
Aokumoは本コースを通じて、統制された実行基盤のアーキテクチャを米国企業の要件に照らして検証し、プロダクトの信頼性と競争力をさらに高めていきます。
なぜ米国なのか
AIエージェントを本番環境で動かすには、ポリシー、承認、ロールバック、監査証跡が構造として組み込まれた実行基盤が必要です。
高リスクな操作には、人による明示的な承認が求められます。一方、事前に許可された低リスクな操作は、定められたポリシーの範囲内で自律的に実行できる必要があります。
この課題は、日本固有のものではありません。
米国の金融サービスをはじめとする規制業界も、SOXや監査対応の制約の中で、PoCから本番運用へ進むための「最後の1マイル」に直面しています。
Aokumoは、日本の金融サービス、クラウドインフラ、Kubernetes、規制対応の現場で培ってきた知見を、統制された実行基盤として米国市場で検証していきます。
ビジネス面をAlchemist Accelerator、技術面をERAと検証できる今回の採択は、Aokumoの米国展開に必要な2つの要素を同時に強化できる重要な機会です。
ジェトロ、内閣府、Alchemist Accelerator、ERA、そして選考とプログラム運営に関わるすべての皆様に、心より御礼申し上げます。
今回の採択を、Aokumoの海外展開、そしてAIエージェントが本番環境で安全に実行できる基盤を世界に届けるための重要な一歩にしていきます。





